しんがりくんの豆知識
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- 生姜の歴史と生姜にまつわる行事
- 生姜の古名を「呉(くれ)のハジカミ」と言い、ハジカミ(波士加美、波自加彌)は、顔をしかめるという意味で刺激的な 意味のことを言う。古来から、山椒をハジカミと言っていたので、生姜が伝わると、山椒を和のハジカミ、生姜を呉のハジカミと 言い分けるようになりました。
- それまでの「はじかみ」から「しょうが」に変わったのは室町時代と言われ、「生姜」という漢字をあてるようになったのは江戸時代からとも言われている。また、生姜は英語でジンジャーというが、この語源は「角の形をしたもの」というサンスクリット語からきています。
- 江戸時代には、関東以西で広く栽培され、当時の栽培地のいくつかは現在にも引き継がれています。
生産が増えたことにより、生姜は庶民が気軽に親しめる貴重な食材となりました。
- 明治時代になると、生姜はますます食材としての地位を確かなものにし、「風邪の引き始めには生姜湯を飲む」と言う民間療法も広く知られるところとなりました。
- 昭和に入ると、戦争や経済不況で、栄養価の低い生姜はあまり重要視されなくなった。戦後には需要が再び伸び始め、作付面積も収穫量も増えたが、徐々に輸入に頼るようになりました。
生姜にまつわる行事
- 金沢の波自加彌神社では、縁起に基づいて毎年6月15日にはじかみ大祭を行っており、この日は、生姜の魅力をもっともっと知ってほしいとの願いを込め、様々なPR活動を行う、「生姜の日」(2009年登録・制定)でもあります。はじかみ大祭の由来は、奈良時代に加賀国で大干ばつが発生した。このときに国造(くにのみやつこ)が雨乞いのために波自加彌神社に参拝し、37日間の祈願を行ったところ、6月15日に霊水が湧き出し、人々は一命を取り留めることが出来た。これを祝して祭典を執行しようとしたところ、干ばつにより神饌とすべき食物が、乾燥に強いはじかみ(生姜) しか残されていなかった。これにちなみ、はじかみを神饌として供えるようになったとされる。
波自加彌神社
波自加彌神社 案内板
特殊神饌(とくしゅしんせん)
- 八朔(はっさく、8月1日):生姜供養。新婚の嫁が生姜を土産に里帰りをする。関東から中部の畑作農村地域。群馬県前橋付近では、媒酌人や稽古の師匠にも生姜を贈る。
- 生姜の収穫祝いとして、生姜市が立つ祭礼がある。福島県岩城(いわき)群四倉町(現いわき市)の船渡八幡神社(旧暦8月15日)、東京都港区芝大神宮(9月11日~21日)、福岡県太宰府天満宮(9月22日頃)、鹿児島県清水町多賀神社(10月16日)。市で生姜を買ってきて魔除けにするところもある。
芝神明宮の祭礼
(「絵本江戸風俗往来」より)
2024年6月15日 「はじかみ大祭」(通称=しょうが祭り)
6月15日は、『生姜の日』です。2024年6月15日当日、石川県金沢市にある「波自加彌神社神」を参拝しました。
波自加彌神社神は日本唯一の香辛料の神様をお祀りする神社です。
社名の由来は、歯で噛んで辛いものすなわち、ショウガ・ワサビ・サンショウなどの古語で『薑・椒』を語源としており、香辛料の神をまつる神社です。
毎年6月15日に「はじかみ大祭」が行われました、日本で唯一、生姜の神をまつる神社です。神社は多くの参拝者で賑わっていました。
神前にて、清められた生姜湯が全員に振舞われました。
今年も「はじかみ大祭(しょうが祭り)」波自加彌神社(石川県金沢市)に参加してきました。
「食育」「ブランディング」をお祈りしてきました。
「波自加彌神社神」公式ホームページ